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「ニンニクが一番!」アメリカ国立ガン研究所の調査で


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1990年に、アメリカ国立ガン研究所が、
「デザイナーフーズ・プロジェクト」を
立ち上げました。
これはアメリカ国立ガン研究所が
その筋の研究目的に効果がある
植物性食品を研究するプロジェクトでした。
世界中の食品の中から、
すぐれた食品40種類が選び抜かれて、
厳しい検討が加えられました。
その結果、結論づけられたのが、
ニンニクが世界の食品の中で
一番がんその予防力があるということでした。
アメリカではその後、ニンニクの消費量が
10年間で約3倍にも増えたということです。

アメリカ国立ガン研究所の発表によると、
ニンニクの次には、
キャベツや甘草(リコリス)、
ニンジン、セロリ、パースニップなどの
セリ科の植物、
大豆、ショウガなどがあがりました。
いずれも抗酸化力の強い野菜で、
体に優れた健康効果をもたらします。
しかしこうしたグループ群の上に、
ニンニクは位置するのですから、
その成分は特筆ものと言えるでしょう。

にんにくは古来から滋養強壮食として
洋の東西を問わず珍重されてきました。
実にたくさんの優れた成分を含み、
それがバランスよく含まれています。
特にあの独特のにおいの元である硫酸アリルは、
病気の源であり、
体の酸化(老化)の原因である、
活性酸素を抑える力、
すなわち抗酸化力が強いのです。
そのほか心身の疲労を回復するビタミンB1や、
過酸化脂質を分解する酵素と化するミネラルの
セレン、抗酸化成分のポリフェノールなど、
健康な体をつくる様々な
有益成分を含んでいます。
ニンニクはその歴史をひも解くと、
病をいやす食品として用いられてきています。
古代から医食同源の食材だったわけですね。
その有効性が現代において、
アメリカのビッグプロジェクトによって、
証明されたわけです。

このニンニクを発酵熟成したものが、
黒にんにくです。
微生物の酵素により発酵した
納豆やヨーグルトなどの
一般の発酵食品とは異なり、
ニンニクの持つ酵素の力で、
黒にんにくは発酵しています。
ニンニク酵素が発酵しますと、
色は真っ黒に変色して、
成分がぐんと充実、
これが黒にんにくの名前の由来になりました。
人類のニンニクを食べる歴史は、
実に五千年を悠に超しますが、
発酵させて黒にんにくとして食べるというのは、
人類史上、初かもしれません。
そういう意味では、
黒にんにくは
ニンニクの歴史を変えた
といってもよいでしょう。


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