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ウツ気分と黒にんにく

ウツ気分でふさぎこんでいる人が、
職場や友人知人に何人もいる。
そんな大変な時代になりましたね。
ウツは責任感が強くて、
完璧主義の気まじめな性格の人が、
陥りやすい症状だといわれています。
パッパラパーと陽気な、
ある面気楽に世を渡っていく向きには、
無縁な悩みのようです。
ですから、何ごとも
いつも真面目に考えるため、
ウツ気分に襲われる人には、
心身が緊張しやすい、
という面があるようです。
心が緊張するとお腹の筋肉も、
内臓もこわばります。
筋肉や内臓がこわばると
栄養を吸収し、
血液循環を促す腸の働きも、
当然低下していきます。
その結果、ウツ気分な方には
低体温が多い、
という特徴があるそうです。
そうした方が、今黒にんにくに
注目しています。
黒にんにくを食べると体があたたまり、
緊張していたお腹がゆるむからでしょうか、
気分がなんだか楽になる、
という話をされています。
このウツと黒にんにくの関係を、
じっくり考えてみます。

ウツと腸と黒にんにく

前述のように、
ウツ気分に悩まれる方は、
お腹が緊張してしまい、
それが腸の働きを抑えている場合が
多いようです。
腸の働きが悪くなると、
免疫の作用を司る
腸内細菌の活動も不活発化、
体調もがくんと低調化します。
腸内細菌の善玉菌が劣勢な状態ですから、
腸も荒れた様相を呈しています。
ここが重要なポイントです。
腸が荒れていると、
心が荒れてしまう、
そういう相関関係が、
腸と脳にはあるのです。
というのも心の「気分」は、
腸の状態が、脳に映し出された
ものだからです。
腸の状態を腸自身が脳に伝達して、
それを脳が気分として把握している、
それが気分の成り立ちだということです。
これは腸を専門に研究する医学界では
すでに常識となっている考えです。

ですから二日酔いの朝や、
お腹の状態がすぐれないとき、
気分もささくれだったような状態ですね。
体の内側から、イライラとしています。
反対に快便で、腸の状態がよいとき、
陽気な気分で一日が送れるものです。
実際、突然キレたりする、
お子さんを抱えた親御さんの中には、
お子さんがそういう状態に陥ったとき、
整腸剤をすぐに飲ませる、
という方々がいらっしゃるようです。

黒にんにくは、熟成食品です。
ニンニクの持つニンニク酵素の力で
自力発酵した自然食品。
発酵食品は腸に良いことが知られていますが、
それは発酵した成分が、
腸の血流を促し、
新陳代謝を高めて、
腸内の微生物である
腸内細菌を元気にして、
腸を活発化させるからです。
その結果腸内環境は
悪玉菌が優勢となり、
荒れた腸もだんだんと回復していきます。
また便通も整い、その結果、
気分が晴れやかになってきます。

腸の状態が整うと、
腸はそれを脳へ報告し、
脳はそれを気分とするからですね。
気分がゆるむと、
過剰な心の緊張も平静化して、
ネガティブな気分も、
徐々に回復してくることも多いのです。

黒にんにくは食品ですから、
いつもこうした公式どおりに
気分が改善されるとは
言えないとは思います。
しかし食品だからこそできること、
食品だからこそ秘めた力を、
ご紹介したいと思いました。


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