日本の発酵技術は世界一！　- 医食同源「タオのかまど」

酵素・発酵ゼミナール　concept

日本の発酵技術は世界一！

味噌、醤油、納豆、かつを節、
日本酒、甘酒、みりん、漬物、酢。
日本の食文化は、
実に発酵食品で支えられています。
その原因は気候が高温多湿なため。
高温多湿は、微生物が発育しやすく、
発酵食品の製造には適しているのです。
カビや酵母、細菌を活用した醗酵技術は、
世界でも指折りです。
特に大豆を使った味噌、醤油、納豆などは、
完成度が高く、
我が国の発酵食品の看板でもあります。

ところでなぜ大豆の発酵食品が、
我が国には発達したのでしょうか？
日本人は米を主食としています。
米は玄米で食べると、
必須アミノ酸であるリジンが不足しているだけで、
ほぼ完全食の状態です。
大豆はこの米に不足しているリジンを多く含んでおり、
主食である米の欠点を補完します。
しかし大豆はそのままで食べては消化が悪いため、
消化しやすいように、発酵という形で、
日本人は体に取り入れるようになりました。
むろん、昔の人はこうした難しい知識なしに、
経験と感覚で大豆の発酵を行って、
食べていたわけですが、
結果的にそれが体に良い、
理詰めの食生活だったわけですね。
ご飯に味噌汁、お漬物に醤油。
ごくありふれた和食のメニューですが、
しかし実に理想的な栄養バランスでもあったのです。